日時: | 2008 年 7月 10日(水) 16:00 - 17:30 |
場所: |
神戸大学 自然科学総合研究棟 3 号館 508号室, (ビデオ会議を通して北大理学 8 号館に中継) |
講演者: | 後藤謙太郎, ごとけん (株式会社シングラム) |
タイトル: | 日本 Ruby 会議 2008 参加報告 |
abstract: | Rubyは地球流体電脳倶楽部が10年ほど前から採用している開発言語のひとつである。その Rubyはとくに4年前に発表されたRuby on Rails 以降ビジネスでの利用が急速に表面化し、また2001年に始まったRubyConfを筆頭にRubyをテーマとしたいろいろな規模のイベントが世界各地で定期的に開かれている。そのなかでも日本最大のイベントである日本Ruby会議2008が先月つくばで3日間にわたり開催された。 今回取り上げられた話題は、多様な処理系の出現、Matz' Ruby Implementation(MRI)先端でのさまざまな技術紹介、文書化チームの活動報告、各種応用の紹介、多くのビジネスでの導入事例、企業の取り組み、それと関連した標準化のきざし、あるいはさまざまなシーンでのRubyをつかった教育、地域コミュニティーでの活動紹介など非常に多岐にわたった。また0日目と題された初日にはRuby技術者認定試験も行われた。 毎回の運営のすばらしさも特筆に価する。会場やチケット販売、発表者などの手配はもとより、回を重ねるごとに蓄積される当日の各種演出、動画中継など。海外からの参加者も多かった。また手探りで関係が作られているであろうことが予想される各スポンサー企業のプレゼンスも参加者から見た限りでは適度な雰囲気が感じられた。時間が許せば、こうした成功したプロジェクトから何を学ぶことが出来るのかを考えてみたい。 |