日時: | 2008 年 9 月 10 日(火) 16:30 - |
場所: |
北海道大学 理学 8 号館コスモスタジオ (8-2-01) 神戸大学 自然科学総合研究棟 3号館 506号室奥のセミナー室 (ビデオ会議システムを用いて中継予定) |
講演者: | 戎崎 俊一 (理化学研究所) |
タイトル: | JEM-EUSOで極限エネルギー宇宙を探る |
abstract: | JEM-EUSO は宇宙起因の地球大気圏内での瞬間発光現象を観測し、国際 宇宙ステーション(ISS)を含む地球全体を使う新しい天文台である。口 径約2.5mの約60度の視野を持つ超広視野望遠鏡で観測する。ISSは、高 度約430 km軌道傾斜角51.6度の軌道上にあり、地球を南北の隔たりなく ほぼ全球に渡って観る。JEM-EUSOは、1E20電子ボルト(eV)を超える極限 エネルギー粒子が作る微弱な光を観測する。宇宙から到来する粒子は、 地球大気の原子核と衝突して主に電子・陽電子・ガンマ線からなる空気 シャワーを形成する。EUSOはこのとき励起された窒素分子から放射され る蛍光紫外線を数マイクロ秒の時間間隔で撮像し、空気シャワーの発達 を三次元的に再構築する。 1000個以上の事例を検出し、極限エネルギ ー粒子の起源天体を始めて同定する。大気を巨大な検出器として使う JEM-EUSOは、必然的に大気内の発光現象、雷、夜光、流星なども全球的 に網羅的に観測する。 |
備考: |
本セミナーは北海道大学 森羅万象セミナー と共催で
行われます. 森羅万象セミナー http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~sinra/ |