日時: | 2010 年 9 月 22 日(水) 10:00-11:00 |
場所: |
北海道大学理学 8 号館コスモスタジオ |
講演者: | 納田 明達 (東京工業大学) |
世話人: | 山田 耕 |
タイトル: | 原始惑星の衝突 |
abstract: |
惑星形成の標準理論では,原始惑星の衝突現象は惑星形成の最終段階で起きたと
考えられている.そのため,このような巨大衝突による質量と角運動量の再分配
を知ることは地球型惑星の成長過程および自転の起源を考える上で重要である.
今回のセミナーでは Nouda et al.(2009) を紹介すると同時に,現在取り組んで
いることについての紹介をする。 Nouda et al.(2009) はSPH法による原始惑星の衝突の流体力学シミュレーション であるが,様々なパラメーターのうち,近地点距離を変化させ,衝突によりどの ように質量と角運動量の分配がされるのかを見た.そしてその結果を数種類の 「相」に分類した.最後に,質量分配の結果を衝突断面積の計算に応用し,実効 的な衝突断面積を計算した. 現在はさらに状態方程式および質量比のパラメーターを変化させた結果を使い, 以上の3つのパラメータに対して適用可能であるような分配の関係式を作成する ことを目指している。 |