講演者  : 濱口 健二 (NASA/GSFC & USRA)
タイトル: 若い星のX線活動
日時    : 2007年04月05日(木)13:30-15:00
場所    : 自然科学研究科3号館6階ゼミ室(609)


  近年のX線観測技術の進歩により、前主系列段階にある星は周辺で数千万度の超 高温ガスを生み出している事が分かって来た。Class I原始星までのX線放射 については詳しく調べられ、世代が若くなるほど、X線強度ならびにプラズマ温 度が強くなる様子が分かって来た。一方、星形成極初期にあるClass 0原始星は 分子雲の奥深くに埋もれるため、高温活動を起こしているかどうか、これまでよ く知られていない。我々は、ヨーロッパの XMM-Newton 衛星の南の冠座星形成 領域の Class 0 候補天体から、非常に埋もれた領域からの明確なX線放射を初 めて観測した。今回はこの結果を、その後のフォローアップ観測の様子も含めて 紹介する。なお、時間があればX線放射の物理等に関しても解説したい。