セミナー: | CPS セミナー |
日時: | 2016 年 7月 14 日(木)16:00-17:30 |
場所: | 神戸大学惑星科学研究センター セミナー室 |
講演者: | 大坪 貴文 (東京大学・特任研究員) |
世話人: | 臼井 文彦 |
タイトル: | 氷・ダストの赤外線観測で探る太陽系小天体の進化 |
要旨: | 黄道光は現在太陽系内に広く分布している惑星間塵の散乱光・熱放射であり、特に赤外線波長域では空の明るさの大部分を占める卓越した拡散光である。惑星間塵の主要な供給源は、原始太陽系円盤中の微惑星の名残である彗星や小惑星などであり、こうした太陽系小天体の氷やダストを観測することは、太陽系での惑星形成から現在までの進化過程の解明にとどまらず、他の系外惑星系との比較という面でも非常に示唆に富む情報を提供してくれる。 我々は、これまですばる望遠鏡や赤外線天文衛星「あかり」で太陽系小天体の観測を進めてきた。本講演では、近・中間・遠赤外線での太陽系小天体(彗星・黄道光)の観測結果を紹介し、微惑星形成時から現在へ至る太陽系での氷・ダストの進化について、赤外線観測の面からわかってきたことを紹介する。 |
キーワード: | 黄道光、惑星間塵、彗星、赤外線天文学、ケイ酸塩 |