セミナー: | CPSセミナー |
日時: | 2017年3月23日(木)16:00-17:30 |
場所: | 惑星科学研究センター セミナー室 |
講演者: | 尾上 哲治 (熊本大学 先端科学研究部・准教授) |
タイトル: | 日本の遠洋性堆積岩に記録された地球外物質の付加と環境変動 |
要旨: | わが国における遠洋性堆積岩の代表例として,ジュラ紀付加体中に含まれるペルム系〜ジュラ系層状チャートがあげられる.層状チャートは,大陸起源の粗粒砕屑物の流入がほとんどなく,堆積速度が非常に遅い(千年あたり数ミリメートル)という特徴を持つため,他の堆積岩類に比べて地球外物質が濃集しやすい.本発表では,ジュラ紀付加体層状チャートを対象とした地球外物質の研究方法や研究事例について,現時点で明らかにされていることを紹介する.特に最近の研究で明らかになった,三畳紀の巨大隕石の衝突が地球環境に与えた影響や,過去の地球に降下した宇宙塵の起源や研究意義について発表する予定である. |
キーワード: | ペルム紀、三畳紀、付加体、隕石衝突、宇宙塵 |
世話人: | 林 祥介 |