14:00-14:45 清原 康友さん : 自然科学3号棟5F西 大気水圏科学セミナー室 17:00-18:30 犬塚修一郎氏(京都大学理学部): 3号館 609号室
COE談話会のお知らせ 京都大学の犬塚修一郎氏に相対論における散逸過程について講演して頂きます。 興味のある方は是非御参加下さい。 なお翌日から同氏による特別講義 「星形成過程の物理」も行われますので併せて御参加下さい。 日時:2004年12月13日 (月) 17:00-18:30 場所:自然科学3号館 609号室 講演者:犬塚修一郎氏(京都大学理学部) タイトル:「散逸過程の相対論:輻射流体力学の定式化とその応用」 要旨: 粘性や熱伝導などの散逸過程を相対論の枠組みで取り扱う必要がある重要な 天体物理学的現象は数多い。しかしながら、いまだに相対論の枠組みでこれ らの散逸過程を扱う定式化には問題点があり、その適用例は皆無に近い。こ こでは、その問題点をなるべくわかりやすく説明し、理論の現状を簡潔に紹 介する。同様な問題は流体と輻射場が密接に相互作用する輻射流体力学にお いても現れる。そこで、新たに定式化した特殊相対論的な輻射流体力学の記 述を用いて線形波動を吟味し、相対論的な散逸の問題がどのように扱われて いるかを示す。また、(輻射と相互作用しない)単一流体中での相対論的熱伝 導の実用的な定式化への示唆を与える予定である。