講演者 : 高橋 芳幸 (神戸大学 理学研究科) タイトル: 高解像度火星大気大循環シミュレーション 日時 : 2007 年 7 月 13 日 (金) 12:20 - 13:10 場所 : 自然科学研究科3号館 6階セミナー室 (609) 火星の大気中には, 常にある程度の量のダストが浮遊していることが知られ ている. この大気中のダストは, 放射過程を通して大気の熱構造や循環構造に 大きな影響を及ぼしており, 火星大気を特徴付ける重要な要因になっている. しかし, 現状ではどのようなプロセスがこのダストを供給しているのかは良く わかっていない. ダスト供給プロセスの候補の一つは, ~10 km から ~1000 km 程度の規模を持つ大気中の中小規模擾乱に伴う風速変動であるが, 現状で は火星大気中においてどのような種類の擾乱が発生するのかについてもよくわ かっていない. このような背景の下, 現在我々は中小規模擾乱の実体とそれらがダスト供給 に及ぼす可能性について調べるために火星大気の高解像度全球シミュレーショ ンを行っており, 今回はその結果を紹介する. |