日時:2007年12月6日(木) 11:00-, 7日(金) 10:00-
場所:自然科学研究科3号館6階ゼミ室(609)

杉田 精司 
(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 准教授)


比較惑星科学

講義の目的・方針:
太陽系の惑星はどのような多様性を持っているのか、またその多様性が どのようにして形作られたのかを解説する。惑星探査機や望遠鏡観測が もたらす観測事実が、惑星形成や内部構造進化についての理論的枠組みと どのように関連 しているかを解説することに力を置く。加えて、惑星形成 直後のいわゆる惑星 初期進化についても紹介する。

講義の内容:
過去40年間の惑星探査が明かしてきた太陽系内の固体惑星・衛星の姿を、 月、金星、火星、タイタンの順に解説する。そこでは、これらの星の地球との 相違、未解明の謎、今後の探査すべき課題について議論する。さらに、これら の星の多様性の源である集積機構と層構造(コア・マントル・地殻・大気)の 形成機構について解説する。最後に天体衝突現象と惑星の表層環境の関連につ いて最新の室内実験の結果を交えて解説する。

スケジュール:
12/6(木) 11:00-12:30(惑星の集積加熱と分化)
1:30-3:30 (月)
3:45-5:45 (金星)
12/7(金) 10:00-12:00(火星の流水地形とクレーター)
1:00-2:30 (火星の火成活動とテクトニクス)
2:45-4:15 (固体火星と超長期気候変動)
4:30-6:00 (タイタン)